出典: 離婚をめぐる法律とトラブル解決相談129
ある程度理解ができるまで待つ方がよいてしょう。
まず、時期ですが、早く伝えればよいというものでもありません。焦らず、子どもの年齢や性格などを見極め、ある程度理解できるまで待ってから打ち明けるようにしましょう。幼稚園から小学校低学年程度の年齢になると、「離婚」という言葉くらいは開いたことがあるかもしれません。しかし、その意味を十分に理解するのはまだ難しいでしょう。ただ、父親が一向に帰って来ないという事実は子どもに強い不安を与えますから、ある程度説明をしておく必要があります。たとえば「仕事の都合で遠くに行っている」「用事があってしばらく帰れない」といった具合です。可能であれば定期的に面会交流の機会を設けるなどして、子どもの精神的な負担が少しでも軽くなるように配慮して下さい。
次に、伝え方ですが、たとえ「浮気をされた」など、元夫に離婚の原因があるとしても、 元夫の人物像を傷つけるような伝え方はしないように気をつけるべきです。 特に元夫が子どもにとってよい父親であった場合には、 子どもが傷つくだけでなく、子どもの母親に対する印象も悪くなってしまいます。
離婚の原因はどうあれ、 子どもにとって両親の離婚は精神的に大きなストレスになります。 子ともに離婚の事実を伝えるときには、時期や話し方を慎重に検討するべきでしょう。