出典: 離婚をめぐる法律とトラブル解決相談129
まずは冷静に現状を見つめ直すことが重要です。
離婚を前提として別居するのであれば、別居期間中に相手の態度や子どもの変化を見つめて冷静に今後のことを考えるべきです。たとえば、別居に至った原因を振り返り、元の生活に戻ることができるかどうか検討する、経済的に1人で子どもを育てていくことができるのか、精神的に自立していけるのか、離婚による子どもへの影響はどの程度あるのかなど、自分自身に問うてみることはたくさんあるはずです。そして、結果的にやはり離婚する以外に方法はないとの考えに達した場合には、スムーズに離婚手続に入っていくことができるよう、別居期間中に次のようなことをしておきましょう。
① 就職・資格取得などの準備をし、経済的な自立をはかる
② 離婚後の住居を確保する
③ 子どもの転校などの準備に入る
④ 離婚時の財産分与に備え、夫婦の共有財産を確認する
また、一人親となったときの公的援助制度を調べることや、自身が病気になったときなどに子どもを世話してもらえるところを見つける、離婚の条件を整理し、場合によっては専門家に相談するなどといったことも必要となってくるでしょう。
いずれにしろ別居期間を有意義に使いたいものです。