出典: 離婚をめぐる法律とトラブル解決相談129
早く離婚したいという気持ちをおさえて、何を重視するかをよく考えてみましょう。
記戦者からの暴力や浮気などが原因で離婚する場合、できるたけ早く離婚を成立させて新しい人生を始めたいと考える人も多いでしょう。双方が離婚に同意しているのであれば、役所に届出をすればすぐにも離婚することができます。極端に言えば未成年の子どもの親権者だけを決めておけば、たとえ条件面で折り合いがついていなくても、離婚は成立するわけです。財産分与や慰謝料については、離婚が成立してから請求することもできます。ただ、離婚後に請求する場合、原則として慰謝料は3年、財産分与は2年という時効が設定されています。現実には先に離婚してしまうと、慰謝料や財産分与を受けとれないケースも多いようです。
少しでも早く離れて生活したいが、財産分与や慰謝料は妥協したくないということであれば、 戸籍上は夫婦の状態を続けながら別居し、 条件面で折り合いがついてから正式に離婚するという方法をとるのも1つの方法です。また、 財産分与だけは確実に受け取り、 慰謝料はできれは受け取るというように分けて交渉するということも考えられます。
法的な離婚を急ぐのか、 少しでも確実に財産分与や慰謝料を受け取りたいのかなど、 それぞれの考え方によってどのように手続きを進めていくのがよいのかを考えてみて下さい。