出典: 事件はラブホで起きている
依頼者さんに報告の電話をする。
「もしもし、〇〇さん。結論から申し上げますと、たった今、奥さんが男性と一緒にラブホテルに入っていきましたよ。証拠はバッチリ撮れました」
「本当ですか!? ありがとうございます!! ……それで、相手の男性は……どんな人物でしたか?」
「それが、外国の男性でした…」
「……もともと黒人が好きなんです。黒人ですよね?」
「いや、白人ですね」
「好みが広がってる……!」
依頼者さんも驚きを隠せない様子だったが、ラブホの撮り込みを続行。およそ3時間後、対象者だけが単身でラブホから出てきた。ミニスカートではなく再びパンツスタイルへと着替えていた。そのすぐあとに、時間差で不倫相手の男もラブホから出てきた。男の尾行をして、無事に自宅の特定にも成功した。どうやら彼も既婚者のようだった。
「小沢さん感謝です!! 感謝です!! 泣きそうです……ありがとうございます」
依頼者さんも複雑な胸中だろうが、ひとまず最短で不貞の証拠を手にいれることができた。
その後の情報から、どうやら対象者はマッチングアプリで男を漁っている可能性が高いということもわかった。